見慣れた街への近道だ〜
と辿り着けるか若干の不安を覚えつつ、登り始めました。
途中で女性に出会ったので、行けるかどうか尋ねた所、
ニッコリ笑って大丈夫よ、とのこと。(少々脚色有り)
こんな住宅街の中をクネクネと登ります。
途中、猫2匹から、なんじゃい〜という目つきで睨まれ
フ〜!と威嚇されつつも、ズンズンと進みます。
写真は再掲です。

何だかとても違和感のある「抵制邪教(邪教の排斥)」と
いう6、7枚セットの大きな張り紙をしげしげと眺めつつ
軽快な足取りでドンドン進みます。
細い分かれ道のこところに公安分室のようなものがあったので
中にいたおまわりさんに聞くと、あっちの道だというので、
安心して示された細い道に。上を見上げると建設中のマンションが
大きく見えています。古いマンションを押し潰さんばかりです。
道が途切れ、細い急な石の階段に。大丈夫かしらんと思いつつも
ここまで来たら引き返せません。しかしあまりの急斜面で、
息も切れ始めます。
少し見通しの良い場所にたどり着き、下を見ると揚子江と貨物船の
コンテナの積み下ろし場が見えます。
重慶特有の靄で河中の島は見えますが、対岸は見えません。
クネクネとした細い石の階段をゼイゼイ言いながら登ると
建設中マンションが間近に見えます。
よく見ると、急斜面をせき止め、そこに作っているように
見えます。
地震が襲って斜面が崩れでもしたら、間違いなくマンションは倒壊する
でしょう。岩盤の上にある重慶、地震のない重慶だからこそできる
建物でしょかうが、地震国日本で育った私としては、とても住める
ものではありません。オオ〜怖!と思わず身震い。
かなり登ってきました。八合目付近か。
もう息はゼーゼーゼーで、ふくらはぎパンパン。
気を抜くとフラフラと倒れそう。
後もう少し。頑張って休まずに登り続けました。
ようやく頂上付近。
下を見下ろすと、南駅や揚子江がよく見えます。靄がなけれぱ
見晴らしもいいのでしょうが、重慶ではそういう天候は極めて少ない。
残念だなぁ、と思いつつ、一気に頂上まで。
そこは「広厦城玉龍公園」という公園で、昔一度来たことがあります。
静かな公園をお年寄りや犬を連れた人達がのんびりと散歩です。
首にカメラをぶら下げ、大汗かいてハンカチで首筋など拭きつつ、
ハーハーゼーゼー喘いでいるおじさんを、皆さん、不思議そうに
眺めています。
暫く歩くと、下りになり、ちゃんとした歩道もあります。
しかし、道の先は断崖?と感じる怖い風景です。

さらに下ると、視界が開け、そこには瀟洒の住宅群。
ここでも結構な高台でしょう。
小さな便利店があったので、そこで水を買って、前のベンチで
ひと休み。
隣に座っていたお婆さんの抱っこしていた幼子がじっと見つめるので、
日本語で「いない、いない、ば〜」をしたら、キャツキャツと喜んで
くれます。四ヶ月の女の子とのこと。
やっぱ言葉は要らない、身振り手振りが最高の言葉だ、と中国語の
不得手に対して自ら納得。
バス通りまで歩き、そこからバスに乗り、帰ってきました。
使ったお金は、行きのバス2元、水2元、帰りのバス1元の
合計5元(90円)の格安な半日散策でした。
そして、山の町、重慶をしっかりと体感できました。
何日かしたら、筋肉痛が襲ってくるなぁ。。