猫と一緒に暮らしていると、彼女らのいろいろな才能に驚かされる事があります。特に聴覚は素晴らしいです。あの集音装置の如き左右の耳を自在に動かせるようで、ちょっとした聞き慣れない音に敏感に反応し、アンテナのように耳を動かし、音源を探ろうとします。

ヒトも訓練すれば
耳を動かせるようになるらしいです。ちょっとやってみましたが、容易ではなさそうです。
さて、国慶節休暇明け、ちょっとバタついていて、書くタイミングを逃しました。
重慶に、かつて日本に留学していた人達を中心とした「櫻の会」という200人規模の会があります。二ヶ月に一回程度、懇親会を行っており、国慶節最終日に火鍋ランチしましょうと招待されたので行ってきました。行った事の無い場所でしたので、少し早めに家を出て、付近を散策してみました。
まずは、重慶市川劇博物館。川劇とは四川省の劇のことで、こちらでは変面という一瞬で面を変えながら踊る劇が有名です。何十という違う顔に次々と変わっていく様は驚きです。どのような仕組みで面を変えていくのかは"第1級国家秘密"として守られているそうで、何回も見ていますが、さっぱり分かりません。

何と書いてあるのか?です。

変面の顔はこんな感じです。

博物館の中には、何も公演が無いためか入れませんでした。館の関係者が二人入ろうとしていたので、その人達に紛れてソッと入ろうとしたら、受付にいた女性に直ぐに見つかり、丁寧に断わられました。
そこから会場まで1Kmほど。テクテクと歩いて向かいました。途中、「天湖美鎮」という金科集団の開発した高級マンション群のある一帯がありました。

中国には富裕層が多いです。このように守衛が24時間監視しているマンション群がいたる所にあります。この天湖美鎮は、地図で見るとかなり広いですが、敷地境界は全て柵で囲まれて、住人以外は入れないようになっています。

暫く歩くと、会場の火鍋屋さんの目印の巨大な天来ホテルが見えました。

このホテルに直ぐ近くに、目的地の火鍋屋さんはありました。とても近かったのですが、途中、店のオーナーに電話をして道を案内してもらいました。このオーナーさんは、中学生の時から16年間大阪で暮らしていたとのことで、ほとんど日本人の日本語でした。

部屋に入ると、8人掛け丸テーブル二卓に15,6人ほど既に来られていました。見知った人2名、後は初めての方達でしたが、日本語の上手な人達が多く、皆さん、日本人と話す機会も少ないためか、語りの方が多く火鍋をあまり食べられない程でした。重慶にこんなにも日本語を流暢に話す人達がいるというのは驚きでした。

食事後、ほぼ全員で隣の茶楼にてお決まりのトランプです。私はルールを知らないので、そこまでで別れました。

今後、櫻の会の人達は、日本人達と懇親会を行う予定です。政治的にはあまり宜しくない日中関係ですが、こういうちょっとしたお付き合いを通じて、日中友好に少しでも資することが出来ればと願う日本人、重慶人は多いです。
さて、まだ日も高かったので、もう少し歩いてみようと、近くにあった「照母山植物園」に行ってみることにしました。バスで直ぐでした。

入り口脇の売店でペットボトルの水を購入し、入場(無料)です。
少し進むと道路脇に細い階段があったので、そこから上がってみることにしました。後で思うとこれが間違っていたのかもしれません。とにかく急な石段で、日頃の運動不足からか、暫く登ると心臓バクバク、ふくらはぎヒクヒク。
こんな急な階段や

だらだら坂道

森の中の小道が続きます。

↑20メートルおきに石で作ったゴミ箱が置いてあるのには、思わずクスリでした。そのせいか、森の中にはゴミはあまり落ちていませんでした。
(^_^)も消えて、もう登るの止めようかしらん、と思っていた頃、ようやく頂上の案内が目に付き、もう一頑張りです。
頂上にはこんな九重の塔がありました。

これを見て気づきました。以前、このあたりには何回か来たことがあり、道路を走っている時、あれは何かなぁと思っていた建物でした。
ちなみに帰りに下から撮影した九重の塔です。急な山である事も分かります。

この塔内には、古くなった為か上に上がることは禁止されていました。
頂上から見た風景です。この付近は北部新区といわれ、2000年頃から開発が始まったと記憶しています。私が初めて視察で来た2008年頃は、まだ建物はほとんどありませんでした。

北部新区の裏手になります。このあたりはまさに今開発進行中のようです。

ヒクヒクしていた太もももおさまったので、ゆっくり下って降りました。
それにしても植物園とは一体何だったのだろうと、帰宅してから調べてみましたが、どうも途中で横道に入った為に行き着けなかったようです。
友人の「照母山植物園」のブログと随分違った風景でした。
ちなみに、今日土曜日は国慶節を連休にする為の振替出勤日でした。